最終確認:2026年9月5日
CIC(シー・アイ・シー)は、本人が自分の信用情報を確認する「情報開示」の受付件数を毎月公表しています。OtakuwalletではCICの公式「信用情報統計データ」を2010年度まで遡り、年度ごとの開示受付件数と、インターネット開示・クレジット・ガイダンスなど制度変更を整理しました。
この系列で重要なのは、件数の増減をそのまま「信用情報を確認したい人の需要」と解釈しないことです。2011年のインターネット開示開始、2024年11月のクレジット・ガイダンス開始、2025年のインターネット開示停止・再開など、利用手段と制度が大きく変わっています。
結論:2024年度は53万1,198件、2025年度は30万5,981件
CICの開示受付件数は2010年度の112,976件から長期的には増え、2024年度には531,198件となりました。ただし2024年11月28日から消費者向け「クレジット・ガイダンス」の申込受付が情報開示制度を通じて始まっています。CICによると、開始直後の2024年11月28日〜12月20日だけでクレジット・ガイダンス情報の開示受付は66,742件に達し、同期間の信用情報開示受付の8割強を占めました。
一方、2025年度は305,981件まで減っていますが、CICは2025年4月26日から10月8日までインターネット開示を停止していました。このため、2024年度から2025年度への減少を単純な需要減と判断することはできません。
CIC信用情報の開示受付件数 2010〜2025年度
| 年度 | 開示受付件数 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 2010年度 | 112,976件 | |
| 2011年度 | 112,407件 | インターネット開示開始 |
| 2012年度 | 122,297件 | |
| 2013年度 | 145,735件 | |
| 2014年度 | 151,394件 | |
| 2015年度 | 188,670件 | スマートフォン対応 |
| 2016年度 | 211,878件 | |
| 2017年度 | 226,964件 | |
| 2018年度 | 254,131件 | |
| 2019年度 | 269,368件 | |
| 2020年度 | 289,878件 | |
| 2021年度 | 266,939件 | |
| 2022年度 | 252,633件 | 窓口開示終了は年度末 |
| 2023年度 | 375,412件 | |
| 2024年度 | 531,198件 | クレジット・ガイダンス開始 |
| 2025年度 | 305,981件 | インターネット開示停止期間あり |
2010〜2023年度はCIC各年度PDFに掲載された月次の「開示受付件数」をOtakuwalletが合計。2024・2025年度はCIC年度PDFに年度合計も掲載されており、月次合計と一致します。推計値は使用していません。
開示方法はインターネット中心へ移行
CICは2011年4月18日に「インターネット開示」を開始し、同年7月7日に全国から利用可能としました。2015年4月にはスマートフォンによるインターネット開示を開始しています。公式統計から計算すると、インターネット開示の割合は2011年度にはまだ1割未満でしたが、2023年度には約88%、2024年度には約92%まで高まっています。
| 年度 | 開示受付総数 | インターネット開示 | Otakuwallet計算 |
|---|---|---|---|
| 2011年度 | 112,407件 | 7,798件 | 約6.9% |
| 2015年度 | 188,670件 | 72,005件 | 約38.2% |
| 2019年度 | 269,368件 | 140,126件 | 約52.0% |
| 2023年度 | 375,412件 | 330,428件 | 約88.0% |
| 2024年度 | 531,198件 | 489,333件 | 約92.1% |
| 2025年度 | 305,981件 | 227,148件 | 約74.2%* |
* 2025年度は4月26日〜10月8日にインターネット開示が停止していたため、他年度の通常運用時の比率とは単純比較できません。
2024年11月、クレジット・ガイダンス開始後に開示件数が急増
CICは2024年11月28日から、消費者向けに「クレジット・ガイダンス」の提供を開始しました。これはCICが保有する信用情報を分析し、属性情報を除いた取引事実を基に指数と算出理由を提供するサービスです。
CICの公表では、2024年12月度(11月21日〜12月20日)の信用情報開示受付は87,949件で前年同月比291%。このうち11月28日〜12月20日のクレジット・ガイダンス情報開示受付は66,742件でした。CIC自身も提供開始が増加に寄与したと説明していますが、Otakuwalletでは2024年度全体の増加要因をこの制度だけに限定しません。
2025年度の落ち込みはサービス停止の影響を含む
CICは第三者によるなりすまし申込み事案を受け、2025年4月26日以降インターネット開示を停止しました。その後、マイナンバーカードを用いた本人確認を導入し、2025年10月9日にサービスを再開しています。
2025年度の公式統計では6月度から9月度までインターネット開示が0件で、年度合計のインターネット開示は227,148件でした。前年489,333件との単純比較は、需要変化ではなくサービス提供条件の違いを強く含むため避けます。
長期比較で注意する5つの制度変更
- 2011年4月18日:インターネット開示を開始。7月7日に全国利用開始。
- 2015年4月:スマートフォンによるインターネット開示を開始。
- 2023年2月28日:窓口での開示サービスを終了。
- 2024年11月28日:消費者向けクレジット・ガイダンスの提供・申込受付を開始。
- 2025年4月26日〜10月8日:インターネット開示を停止。10月9日にマイナンバーカードによる本人確認を導入して再開。
最新の月次統計はCIC公式ページで更新
CICは現在も「信用情報統計データ」で開示受付数を月次更新しています。Otakuwalletでは年度が完了した時点で長期系列へ追加し、年度途中の値を年間値と混同しません。
関連するOtakuwallet統計
- CIC信用情報統計データ — 登録情報件数、異動情報、照会件数を継続更新
- 日本の決済・クレジットカード統計データ集 — Otakuwalletの主要統計への入口
出典・計算方法
- CIC「信用情報統計データ」 — 2010年度以降の各年度PDF、最新月次値
- CIC「沿革」 — インターネット開示、スマートフォン対応、クレジット・ガイダンス開始時期
- CIC「インターネット開示 全国利用開始のお知らせ」
- CIC「クレジット・ガイダンス」
- CIC「クレジット・ガイダンス情報の開示受付件数を公表」
- CIC「インターネット開示サービスの再開」
年度合計はCIC公式PDFの月次「開示受付件数」をOtakuwalletが合計した値です。2024年度・2025年度は公式PDFに掲載された年度合計とも一致します。比率は開示受付総数に対するインターネット開示件数をOtakuwalletが計算。制度変更のある期間は単純比較を避けます。

