日本のキャッシュレス決済比率の推移|2025年は国内指標58.0%・162.7兆円

日本のキャッシュレス決済比率の推移 決済・クレジットカード統計データ

最終更新:2026年8月26日

経済産業省が公表した2025年の日本のキャッシュレス決済比率は、新しい国内指標で58.0%、キャッシュレス決済額は162.7兆円でした。2025年から政府目標に使う指標の分母が見直されているため、2024年に公表された42.8%と58.0%をそのまま前年差として比較してはいけません。

2024年まで広く使われてきた42.8%は、民間最終消費支出を分母とする現在の国際比較指標に相当します。新しい国内指標は、消費者の実感に近づけるため、家計最終消費支出から持ち家の帰属家賃を除いた金額を分母にします。

Data Card|この統計の読み方

最新値 国内指標58.0%・162.7兆円(2025年)
指標定義 クレジットカード・デビットカード・電子マネー・コード決済の金額を、家計最終消費支出から持ち家の帰属家賃を除いた分母で算出
比較可能期間 国内指標は2024年参考値以降。2010–2024年の長期推移は国際比較指標で確認
公表主体 経済産業省
系列変更 2025年から政府目標の分母を変更。2024年42.8%(国際比較指標)と2025年58.0%(国内指標)は直接前年差比較しない
比較上の注意 国民経済計算の基準改定で過去年の分母が遡及改定される場合がある

2025年は国内指標で58.0%

項目 2025年 キャッシュレス決済額に占める構成比
クレジットカード 134.6兆円 82.7%
デビットカード 5.5兆円 3.4%
電子マネー 6.0兆円 3.7%
コード決済 16.6兆円 10.2%
キャッシュレス合計 162.7兆円 100.0%

経済産業省は2025年から、将来目標を国内指標80%、中間目標を2030年に国内指標65%としています。国際比較の継続性を保つため、従来の指標も「国際比較指標」として併用されます。

国内指標と国際比較指標は何が違うのか

指標 主な分母 2024年の参考値 主な用途
国内指標 家計最終消費支出-持ち家の帰属家賃 51.7%* 国内の政策目標・消費者実感に近い進捗把握
国際比較指標 民間最終消費支出 42.8% 従来系列との連続性・国際比較

* 51.7%は2025年12月のキャッシュレス推進検討会とりまとめで示された2024年実績。2026年3月公表の2025年値では国民経済計算の2020年基準改定を過去分にも適用しているため、過去年の分母は公表時点によって改定されることがあります。

国内指標では、実際の家賃支払いを伴わない「持ち家の帰属家賃」を分母から除きます。2024年の検討会資料では、国内指標の分母は国際比較指標より約57兆円小さくなり、比率は約9ポイント高くなると説明されています。したがって、2025年の58.0%を2024年の国際比較指標42.8%と比べて「15.2ポイント上昇」と解釈するのは誤りです。

2010-2024年の長期推移は国際比較指標で見る

長期トレンドを確認する場合は、同じ分母で計算された従来系列を使います。2010年13.2%、2015年18.2%、2020年29.7%、2022年36.0%、2023年39.3%、2024年42.8%と上昇してきました。2025年以降は国内指標を政策KPIとして追いつつ、国際比較指標は長期比較用として分けて扱います。

年 キャッシュレス決済額 国際比較指標
2010 38.3兆円 13.2%
2015 54.9兆円 18.2%
2018 73.5兆円 24.1%
2019 81.9兆円 26.8%
2020 85.8兆円 29.7%
2021 95.0兆円 32.5%
2022 111.0兆円 36.0%
2023 126.7兆円 39.3%
2024 141.0兆円 42.8%

数値を見るときの注意点

キャッシュレス決済額の分子は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、コード決済の実績から構成されます。コード決済についてはクレジットカード等との重複を除外する調整が行われています。また、国民経済計算の基準改定により分母の過去値が遡及改定される場合があります。そのため、Otakuwalletでは同じ指標・同じ定義で比較できる期間を明示してから前年差やCAGRを計算します。

出典

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