結論:2026年6月のRESASアップデートにより、現在はRESASでクレジットカード消費データを直接分析できます。新設された「クレジットカード消費地分析」「クレジットカード消費額分析」では、都道府県・市区町村単位で入込人数、平均滞在時間、前後経路、消費総額、消費単価などを確認できます。
この記事は、以前の「一般公開版RESASではカード利用データを直接見られない」という内容を、2026年6月18日の経済産業省公表資料に基づいて全面更新したものです。
2026年、RESASにクレジットカード分析が追加
経済産業省は2026年6月18日、RESASに「クレジットカード消費地分析」「クレジットカード消費額分析」などの新メニューを追加しました。RESASはID登録などの事前手続きなしで利用でき、全メニュー無料です。
| メニュー | 主に確認できる内容 |
|---|---|
| クレジットカード消費地分析 | 入込人数、平均滞在時間、訪問前後の経路 |
| クレジットカード消費額分析 | 消費総額、消費単価、消費カテゴリ、消費者の居住地 |
国内旅行者だけでなく、訪日外国人旅行者についても市区町村単位のデータが搭載されています。インバウンド消費を地域単位で確認したい自治体、DMO、観光事業者にとって、RESASの実務価値は大きく変わりました。
どのようなクレジットカードデータなのか
経済産業省の関連資料では、両メニューはVisa Consulting & Analyticsにより加工・分析されたクレジットカード情報をもとにしたデータと説明されています。観光庁の統計調査とは元データの取得方法が異なるため、両者は代替関係ではなく、併用して見るのが適切です。
- 都道府県・市区町村単位で確認可能
- 旅行中の対面決済が対象で、旅行商品・宿泊施設などの事前決済は対象外
- タッチ決済は対象
- 消費額は宿泊費、飲食費、交通費、娯楽等サービス費、買物代、その他などのカテゴリ別に確認可能
「滞在時間」は実際の位置情報とは違う
注意したいのが滞在時間です。RESASの説明では、1回の旅行の中で同じ自治体に2回以上の決済がある場合、最初と最後の決済時刻の差から滞在時間を算出します。そのため、GPS等で測定した実際の滞在時間とは異なります。決済が1回だけの場合は滞在時間を算出できません。
つまりこのデータは「カード決済を観光行動の観測点として利用する分析」と理解するのが適切です。決済データならではの強みがある一方、現金利用者、対象外カード、事前決済などは捕捉されないため、地域の全消費をそのまま表す数字ではありません。
インバウンド分析では観光庁データと組み合わせる
観光庁の「インバウンド消費動向調査」では、訪日外国人の旅行消費額、消費単価、費目、訪問地域などを調査ベースで確認できます。RESASのカード決済データと観光庁調査を組み合わせることで、「地域全体の旅行消費」と「カード決済で観測できる実消費地点」を別々の角度から確認できます。
Otakuwalletでの見方
決済統計として特に重要なのは、単純な「カード利用額」だけでなく、地域・消費カテゴリ・訪問経路まで同じ分析基盤で見られる点です。自治体や観光事業者にとっては、どの地域から来た旅行者が、どこで、何に、どれくらい支出したかを考える材料になります。
全国の決済市場全体を見る場合は、日本の決済・クレジットカード統計データ集、キャッシュレス全体の比率を見る場合は日本のキャッシュレス決済比率の推移、コード決済を見る場合はコード決済の利用額・件数の推移もあわせて参照してください。
一次情報
最終確認:2026年9月25日。RESASの仕様・掲載データは今後更新される可能性があるため、利用時は公式画面・公表資料も確認してください。

