2024年、QRコード決済が年間100億回を突破
1. 2024年、QRコード決済が年間100億回を突破
- PayPayや楽天ペイなどのQRコード決済 が短期間で急拡大し、2024年には 年間100億回 を超える利用実績に達した。
- 小売店や飲食店での 少額利用 を中心に、若年層から高齢者層まで 世代を超えて普及 している。
◆ クレカに次ぐ主要な決済手段へ
- キャッシュレスといえば、「クレジットカード」が最大の利用手段だったが、QRコード決済はその次の地位に成長。
- 短期間でここまで普及した背景には、「スマホ一つで気軽に使える」「加盟店側の導入コストが比較的低い」などの要因がある。
2. キャッシュレス推進が加速するなか、新紙幣への影響
- 24年は新紙幣(新1万円札など) が発行されたが、日銀券(お札)の市中流通は 伸び悩み。
- キャッシュレス推進が加速し、紙幣に対する需要が従来ほど増えなかった。
- 不特定多数の人が触れる紙幣よりも非接触で済むスマホ決済を選ぶ場面も増えているとみられる。
3. キャッシュレス推進協議会の発表データ
- キャッシュレス推進協議会 が1月10日に発表した 2024年1~9月のQRコード決済 に関する統計では、前年同期比で 2割以上の増加 が見られた。
- 小売・飲食など日常支出の場面で利用者層が拡大しており、QRコード決済のさらなる定着がうかがえる。
4. 今後の展望
- 利用可能店舗の拡大
- コンビニやドラッグストアだけでなく、地域の小規模店舗でも導入が進むことで、QR決済の利便性が一段と高まる見込み。
- ポイント還元やキャンペーンの継続
- PayPayや楽天ペイなど各社が高還元キャンペーンを定期的に実施し、利用頻度をさらに高める可能性がある。
- キャッシュレスと現金の共存
- 現金派の人もまだ多いが、新紙幣の流通が伸び悩む状況は、少額支払いでもキャッシュレスが選ばれやすい傾向を示唆。今後は「どこで現金を使い、どこでキャッシュレスを使うか」という線引きが、一層個人の嗜好によって分かれていきそう。
まとめ
- 2024年、QRコード決済が年間100億回を突破 し、キャッシュレスの進展が加速。クレジットカードに次ぐ大きな決済手段に成長している。
- 新紙幣発行のタイミングにもかかわらず、紙幣流通の伸びは鈍化。スマホ一つで決済できる手軽さやポイント還元施策が、世代を問わず支持を集めている。
- キャッシュレス推進協議会が発表したデータによると、1~9月期のQR決済は 前年同期比2割増。さらに拡大していく可能性が高い。
- 今後、加盟店のさらなる拡大や各社の還元キャンペーンによって、QR決済の利用シーンはますます広がりそうだ。
今や少額決済の定番となりつつあるQRコード決済。クレジットカードも含め、「どのタイミングでどの支払い手段を使うか」という消費者の選択肢が増え、キャッシュレス化の流れはより一層加速していくでしょう。